敬老の日

ご老人を敬う日なわけだけど、この1年で大きくご老人、というか爺ちゃんへの見方が変わったなぁ。

ウチの爺ちゃんは高校生の時に(当時流行っていた)結核で両親と兄弟を1年間で全て失った。
頭が良かったみたいだけど学校をスパッと辞めて商売を開始。頭がキレるから商売自体は上手く行ってたみたいけど、病気がちな奥さんを俺と同じぐらいの年でこれまた失った。
再婚しその後は順調と思いきや60才で会社が倒産、80才まで働いて借金を返済した。

なんつーか、とんでもない人生。
嫁さんを失っただけで生きてくのが困難な俺じゃ絶対耐えられないと思う。

今まではその話を聞いてもすごいなくらいにしか思っていなかったけど、自分が苦労して初めて爺ちゃんの凄さ、というか人間のデカさを知った。

自分が悲しみに打ちのめされてた時に病床から家までわざわざ来てくれて、「頑張れよ!」と手を握ってくれたあの瞬間、爺ちゃんの今までの苦労が肌を通して少し分かった気がする。

ご老人に気を使ったり、労を労ってあげるのも敬うことなのかもしれないけど、俺はご老人に負けないように頑張ることが自分にとって一番の敬いだと思っている。

選択肢がなく、ただ”やる”しかなかったあの時代。その苦労があったからこそ俺達には選択肢が与えられた。その選択肢をフルに使って当時の人達に笑われないように精一杯生きたい。

その爺ちゃんももう86才。最近は入院をすることが頻繁だ。生きてる間に少しでも朗報を話してあげたいな。

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